■塗り壁類
主に住宅内装で多く使われるものが塗り壁になります。現在ではほとんど内装壁はクロス貼りが多いですが、純日本家屋などには多く使われます。
塗り壁は吸い込みや接着性など、種類によって塗装可能な物が異なるので、深い知識と経験が必要になります。
塗り壁の特性を知らずに塗装すると、剥離や亀裂などのトラブルがおこります。またビニール製のクロス壁は基本的に塗装不可になります。
以前の和室では京壁や繊維壁や砂壁等々、その素材を熟知してないと塗装はしない方が良いです。
どうしても塗装したい場合はモリタ建装へご相談ください。
■石膏プラスター
石膏だけを単独で使用することもあるが、炭酸カルシウムや川砂を練り込み、さらに結合材としてすさ(麻の繊維)を加えて塗り壁に使用する。
炭酸カルシウムを加えた場合。弱アルカリ性を示す。
石灰を加えた場合は強いアルカリ性を示す。
塗装はしやすい素材であるが、表面が劣化してくると塗料の付着力が問題になってくる。
■ドロマイトプラスター
酸化カルシウム、酸化マグネシウム、それに天然鉱石を粉砕したものを混練して造られる。
収縮率が大きく、割れができる欠点がある。アルカリ性を示し、塗装素材としては注意が必要。
■漆喰
消石灰(水酸化カルシウム)が主成分で、これにふのり、すさ(麻の繊維)、川砂などを加え、混練りして塗り壁材としたもの。
日本古来から使用されている塗り壁材で、アルカリ性が長期に渡って残り、塗装素材としては厄介である。
表面は滑らかで、その点では塗装素材としてはよい。
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