■使用目的は綺麗にすることと建物を守り価値を高める事です。
塗装の目的は、色彩によりイメージを一新することはもちろん、建物を紫外線や腐食から守る鎧の役割があります。
最近では、塗料や塗装技術の進歩で遮熱¥断熱などの環境負荷低減や有機物を分解(汚れ除去)する触媒コーティングも住宅塗装に加わりました。
塗装(コーティング)とは、それぞれ役割(機能)を持った樹脂層を塗り重ねて膜を作り、仕上げる作業です。 各層は決められた膜厚を満たさないと期待した年数より早く劣化が始まります。 また、塗り替え工事では旧塗膜との接着性に優れた下塗材(シーラー、プライマ-、フィーラー)を塗り 、その上にトップコート(仕上材)を2回塗するのが一般的です。
●最近の建築塗装
一般に、塗料は溶剤、樹脂、機能の要素を使用目的や環境に合わせて最適な製品として製造されます。
溶剤については、環境問題の観点から有害化合物であるVOC(揮発性有機化合物=Volatile Organic Compounds, Voice of Customerや東インド会社の略ではありません)を意識した塗料が主流になっています。(水性塗料や弱溶剤塗料など)
官庁工事の内装塗装ではVOC測定が義務化されています。
樹脂については 、耐候性(長持ち)を重要視するのであればシリコンやフッソ樹脂塗料でするまた1液タイプや2液混合タイプがあり通常は2液タイプの物の方が耐候性が長いです。
環境を意識した自然塗料なども人気があります。
機能性塗料では、防汚に優れた光触媒(屋外向き)や空気触媒(屋内向き)などの有機物分解機能を有するものや 、夏季の冷房費を低減する遮熱・断熱塗料などがあります。また塗るだけで遮音効果を高めてくれる防音塗料もあります。
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